スイートコーン

 アメリカ原産のイネ科一年生草本で、すでに紀元前の新大陸(南北アメリカ)で栽培されていたといいます。日本には16世紀にポルトガル人によって伝えられましたが、明治37年アメリカから北海道へ導入され本格的な栽培が始まりました。とうもろこしは品種が多く、私たちが食べているのはスイートコーンの一種です。

 スイートコーンには温暖な気候と多日照が必要です。気候風土的に南国宮崎はスイートコーンの生育にもっとも適しています。現在、宮崎市近郊の西都市、川南町、田野町、清武町などで約3,000tが生産されています。品種はスーパースイート系のイエロー種(味来、ゴールドラッシュが主)で多収、食味を第一に吟味・選別されたものです。

選び方

 鮮やかな緑色の皮がついているものがオススメです。皮がむいてあるものは、ヒゲが褐色で実がぎっしり揃っているもの。粒を指で押して弾力があり、ずっしり重いものを選びましょう。

保存方法

 スイートコーンは高温に弱く鮮度の低下が早いので、なるべく買ったその日に食べたいものですが、保存する場合はラップに包んで冷蔵庫に立てて保存します。すぐ食べない場合は、ゆでてから冷凍・冷蔵しておきましょう。

栄養

 糖分が多く、ビタミン、ミネラルをバランスよく含む高エネルギー食品です。甘味成分の糖質は消化吸収が早いので、疲れやすい夏場にはぴったりです。また、粒の白い部分にはコーン油となる脂肪分、ビタミンB1、B2、Eやミネラルを含んでいます。胚芽部分からとられるコーン油は不飽和脂肪酸が多く、コレステロールを下げる効果があり、動脈硬化などに有効です。これらの栄養は、胚芽部分に多く含んでいるので、実を取るときは包丁を使わずに手でむしるように取りましょう。